OCF検定

OCF検定制度の概要

OCF検定制度には「SXF検定」と「J-LandXML検定」の2つの検定区分があります。
[SXF検定」は国土交通省の主導で設立されたCADデータ交換標準コンソーシアム(SCADEC)が開発したデータ交換フォーマット規格のひとつである「SXF形式」(拡張子はp21、sfc)ファイルのデータ交換検定を行い、合格したソフトには認証ロゴを付与します。SXFはScadec data eXchange Formatの略。
「J-LandXML検定」は「LandXML1.2に準じた3次元設計データ交換標準(案)- 略称:J-LandXML、国土交通省 国土技術政策総合研究所」にて規定された仕様に基づくデータ交換検定を行い、合格したソフトには認証ロゴを付与します。

各検定の詳細内容については、それぞれの説明ページをご参照下さい。

【SXF検定】について のページ

【J-LandXML検定】について のページ

「OCF検定」の体系図

【SXF検定】について

検定の目的

SXF検定とは、OCFが市販SXF対応ソフトウェアのSXF仕様への準拠性を検定し、ユーザーに判断材料を提供するものです。
  • 対応ソフトウェア間におけるSXF仕様の解釈の相違をなくし、円滑なデータ交換に寄与します。
  • 対応ソフトウェアの実装状況を公開し、データの再利用性を高めます。
  • 検定に合格したソフトウェアを認証し「認証ロゴ」を付与することにより、ソフトウェア選定の一助とします。
SXF対応    SXF確認    道路基盤

SXF検定は、CADソフトウェアやビューアなどが備えるSXF仕様への対応機能が、円滑なデータ交換の観点から適正かどうかを判定します。 これにより、ユーザーはより確実なデータ交換が可能になります。



検定の種別

現在のSXF検定の種別は次のとおりです。

SXF対応ソフトウェア検定 一般のSXF対応ソフトウェアを対象とし、SXF仕様書に準拠して検定をおこなう。
属性セット対応検定 特定の属性セットへの対応に特化した検定で、現在は道路基盤地図情報交換属性セット(案)に準拠した検定をおこなっている。
SXF確認機能検定 電子納品図面の品質を確認する機能を対象とし、SXF表示機能及び確認機能要件書(案) に準拠して検定をおこなう。

以下、特に断りのない限り、上の「SXF対応ソフトウェア検定」について説明しています。



区分と適合性クラス

SXF仕様対応ソフトウェアの特性に合わせて、次の区分(カテゴリー)を定めます。

CAD SXFファイルの入出力とフィーチャの作成・描画・編集機能を持ったソフトウェア
ビューア SXFファイルの入力とフィーチャの描画機能を持ったソフトウェア
自動製図 SXFファイルの作成・出力機能を持ったソフトウェア
コンバータ SXFファイルと他フォーマットファイルとの変換機能を持ち、描画機能を持たないソフトウェア


更に、ソフトウェアが実装しているSXF対応機能により、以下のように適合性クラスを設けます。

SXF幾何限定 幾何(見た目)のみ限定的に実装しているソフトウェア
SXF総合 幾何と属性を総合的に実装しているソフトウェア


SXF検定体系図



準拠する基準

検定は、CADデータ交換標準開発コンソーシアム(SCADEC)、社会基盤情報標準化委員会、及び国土交通省の策定した、 CADデータ交換仕様(SXF)に準拠して実施します。
仕様書は「国土交通省 電子納品に関わる要領・基準」からダウンロードできます。
  • SXF Ver.3.1仕様書・同解説
  • SXF Ver.3.1実装規約

SXF Ver.3.0、SXF Ver.2.0に関しては、 「JACIC CADデータ交換標準開発」からダウンロードできます。
  • SXF Ver.3.0仕様書
  • SXF Ver.3.0実装規約
  • SXF Ver.2 フィーチャ仕様書
  • SXF Ver.2 フィーチャ仕様書別冊
  • ラスターデータ交換仕様
  • 等高線交換仕様

上記の仕様書類に明記されていないことでも、検定を実施するうえで必要となる基準、ソフトウェアの実装において必要となる規約等については、 実際のデータ交換において支障のない範囲でOCFが独自に定めています。
これらの詳細については「合格基準と関連資料類」の各資料をご参照ください。
  • フィーチャ別検定基準 (幾何、及び属性に関する基準)
  • 整数値の範囲 (整数値基準)
  • 実数値の精度 (実数精度基準)
  • SXF実装規約OCF版 (幾何検定編、属性検定編)

道路基盤地図情報交換属性セット検定は、国土交通省の策定した、道路基盤地図情報交換属性セット(案)に準拠して実施します。
仕様書は「国土技術政策総合研究所 道路工事完成図等作成支援サイト」からダウンロードできます。
  • 道路基盤地図情報交換属性セット(案)

SXF確認機能検定は、国土交通省の策定した、SXF表示機能及び確認機能要件書(案) に準拠して実施します。
仕様書は「国土交通省 電子納品に関わる要領・基準」からダウンロードできます。
  • SXF表示機能及び確認機能要件書(案)



【J-LandXML検定】について

検定の目的

「J-LandXML検定」はCAD等ソフトウェアのLandXMLデータ交換標準への適合性を、公開された基準・規約に沿って、技術的に判定・検証し、ユーザーに判断材料を提供するもので、以下を目的とし ています。
        

            
  • LandXML データ交換標準対応ソフトウェア間の LandXML データ交換標準の解釈の相違をなくし、円滑なデータ交換に寄与する。
  •         
  • LandXML データ交換標準対応ソフトウェアの実装状況を情報公開し、データの再利用性を高める。
  •         
  • 検定に合格したソフトウェアを認証し「認証ロゴ」を付与することにより、ソフトウェア選定の一助とする。
  •         
    LandXML検定ロゴ
            
        
尚、「J-LandXML検定」の正式名称は「LandXMLに準じた3次元設計データ対応検定」です。

        

資料名 備考 更新日
■LandXML1.2に準じた3次元設計データ交換標準(案)Ver.1.2 平成30年3月版に準拠
LandXMLに準じた3次元設計データ対応検定の概要 検定に関する基本資料 2018/04/02
検定区分と機能種別対応表 検定区分とファイル入出力の機能種別対応表 2021/04/09
同 検定申請書 検定申請書の様式(2021/3版) 2021/02/25
認証ロゴ(pdf)認証ロゴ(ai) 認証ソフトウェアのカタログ等で使用できるロゴ 2018/04/02



検定品質の維持・向上のために

OCFは、検定で保証するソフトウェア品質の維持・向上のために、常に努力を続けています。

1. 定期的なチェック OCF検定は一度合格すればいつまでも認証が有効ではありません。 認証の有効期間は6ヵ月で、この期間毎に一定のチェック(定期検診)を受けなければ失効します。 検定の品質維持を目的に大変厳しい制度となっています。
2. トラブル対応 認証ソフトウェア間において、実際のCADデータ交換や図面の電子納品上のトラブル(不具合)があった場合、 OCFの責任において原因を調査し返答させていただきます。何なりとお問い合わせください。
3. 基準類の見直し OCFが独自に定める検定基準や実装規約については、実際のデータ交換における不都合があれば随時フィードバックを行い、 OCF検定監査委員会の承認を経て、必要な追加・更新を行っています。 それらの改訂内容によっては、臨時に対象ソフトウェアに対して検定(臨時検定)を実施する場合もあります。
4. オープンな運営 検定に関する情報は公開を原則とし、関連資料類は全てWebにて公開します。 また実際の検定の様子を見学することもできます。ご希望の方はOCF検定事務局までご連絡ください。 (但し会場の都合でお受けできない場合があります。)


OCF検定を受けるには

OCF検定の詳細と申請手続きに関しましては、下のページをご参照ください。
⇒検定申請に関して

会員企業以外のソフトウェアも受け付けております。
尚、当会への入会に関するページはこちらです。
⇒「OCF正会員一覧」申込の詳細